2010年6月18日金曜日

明日もまた、「本の島」をめぐる対話


明日19日(土)の13時より、表参道の青山ブックセンター本店で、「本の島」をめぐる対話 vol.2が開催されます。当日参加もOKのようです!

出演は、作家・フランス文学者の堀江敏幸さん、現代思想・言語論をベースに映画・文学・身体など多彩な領域で思索を行う前田英樹さん、シモーヌ・ヴェイユの研究者にしてトーベ・ヤンソンの翻訳者である冨原眞弓さん。いずれも、編集者の故・津田新吾さんと本作りの仕事を一緒にされ、深く知的な交流をつづけてきた方々。

管啓次郎さん(詩人・比較文学者)、鄭暎惠さん(社会学)、野崎歓さん(エッセイスト・翻訳家)の登場したvol.1に引き続き、今回も「超豪華メンバー」が一堂に会します。このめったにない機会を、ぜひお見逃しなく! ご予約、お問合せはこちら

対話 vol.1では、出演者のみならず、フロアからの反応や会場の雰囲気にとても熱いものがありました。文芸評論家・フランス文学者で、サッカー批評でも知られる陣野俊史さんほか、編集者、書店員、大学の先生などなど、本に関心のあるいろいろな立場の方々からの応答があり、客席どうしであらたな「対話」がはじまったりして、大きな笑いにつつまれる一幕も。会場には、文筆家の大竹昭子さん、作家の姜信子さんの姿もあり、心あたたまるコメントをいただきました。

青山ブックセンター本店では、関連するブックフェア本の島 オマージュ——津田新吾」が開催中です。これまで人文書や文芸書のブックフェアというと、著者や訳者の名前が大きく取り上げられることが多かったと思います。

けれども今回は、「本の島」というブックレーベルを構想したひとりの「編集者」の仕事とヴィジョンを通じて書店に棚を作り、そのことによって、どのような魅力的な本の世界がみえてくるのかを問うこころみになっています。青山ブックセンターの文芸書担当で当フェアの仕掛人、寺島さんによるブックセレクトの妙をお楽しみ下さい。棚の内容はすこしずつ変わっていますから、何度でも!

口コミ、ブログ、twitterなどを通じて、「本の島」というプロジェクトの波紋がゆっくりゆっくり広がっているようです。これだけ多くのみなさんに関心をもっていただけるのは、津田新吾さんが「越境者」だったからではないでしょうか? 出版文化のなかでの既存の役割や境界を、意志をもって軽々と越える旅人。そんな気がします。