2010年6月2日水曜日

「本の島」の書棚 編集者・津田新吾の仕事

文芸書・人文書の編集者・津田新吾さんがどのような本を世に送りだしたのか。現時点でわたしたちが把握しているタイトル一覧です。ここにある本の島々から、もっと広い世界へ! 

リストにある本の多くは、青山ブックセンター本店で開催中のブックフェア「本の島——オマージュ 津田新吾」のコーナーで実際にご覧いただけます。ぜひ、お店のほうに足をお運び下さい。

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*津田新吾さんが青土社で編集を手がけられた本

吉増剛造『花火の家の入口で』1995

吉増剛造『燃えあがる映画小屋』2001

管啓次郎『コヨーテ読書――翻訳・放浪・批評2003

堀江敏幸『おぱらばん』1998*第12回三島由紀夫賞受賞

堀江敏幸『魔法の石板――ジョルジュ・ペロスの方へ2003

野崎歓『ジャン・ルノワール 越境する映画』2001*第23回サントリー学芸賞受賞

野崎歓『香港映画の街角』2005

野崎歓『赤ちゃん教育』2005*第22回講談社エッセイ賞受賞

ジャン・ルノワール『ジョルジュ大尉の手帳』野崎歓訳1996

ジャン・ルノワール『イギリス人の犯罪』野崎歓訳1997

ジャン・ルノワール『ジャン・ルノワール エッセイ集成』野崎歓訳1999

前田英樹『映画=イマージュの秘蹟』(1996

前田英樹『セザンヌ 画家のメチエ』2000

甲野善紀・前田英樹『剣の思想』2001

前田英樹『言葉と在るものの声』2007

冨原眞弓『シモーヌ・ヴェイユ 力の寓話』2000

冨原眞弓『トーヴェ・ヤンソンとガルムの世界――ムーミントロールの誕生』2009

田中純『アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮』2001*第24回サントリー学芸賞受賞

田中純『死者たちの都市へ』2004

小池寿子『描かれた身体』2002

若桑みどり『聖母像の到来』2008

須賀敦子『時のかけらたち』1998

須賀敦子『イタリアの詩人たち』1998

多和田葉子『容疑者の夜行列車』2002*第14回伊藤整文学賞・第39回谷崎潤一郎賞受賞

多和田葉子『アメリカ――非道の大陸2006

アントニオ・タブッキ『夢のなかの夢』和田忠彦訳(1994

アントニオ・タブッキ『島とクジラと女をめぐる断片』須賀敦子訳(1995

アントニオ・タブッキ『ベアト・アンジェリコの翼あるもの』古賀弘人訳1996

アントニオ・タブッキ『フェルナンド・ペソア最後の三日間』和田忠彦訳1997

アントニオ・タブッキ『黒い天使』堤康徳訳1998

パスカル・キニャール『アルブキウス』高橋啓訳1995

パスカル・キニャール『音楽への憎しみ』高橋啓訳1997

パスカル・キニャール『舌の先まで出かかった名前』高橋啓訳1998

パスカル・キニャール『辺境の館』高橋啓訳1999

パスカル・キニャール『アプロネニア・アウィティアの柘植の板』高橋啓訳2000

パスカル・キニャール『ローマのテラス』高橋啓訳2001

パスカル・キニャール『さまよえる影』高橋啓訳2003

フェデリーコ・フェッリーニ『魂のジュリエッタ』柱本元彦訳1994

G・カブレラ=インファンテ『煙に巻かれて』若島正訳2006

鹿島茂『子供より古書が大事と思いたい』1996*第12回講談社エッセイ賞受賞

鹿島茂『『パサージュ論』熟読玩味』1996

ロミ『乳房の神話学』高遠弘美訳(1997

マヌエル・プイグ『グレタ・ガルボの眼』堤康徳訳1999

谷昌親『詩人とボクサー――アルチュール・クラヴァン伝2002

永沢哲『野生の哲学――野口晴哉の生命宇宙2001

アルフォンソ・リンギス『信頼』岩本正恵訳2006

川村湊『海を渡った日本語――植民地の「国語」の時間』1994

アブデルケビール・ハティビ『マグレブ 複数文化のトポス――ハティビ評論集』澤田直編訳、福田育弘訳2004

ジョルジュ・ペレック『エリス島物語――移民たちの彷徨と希望』酒詰治男訳2000

ディディエ・デナンクス『カニバル(食人種)』高橋啓訳2003

マリオ・リゴーニ・ステルン『テンレの物語』飯田煕男訳1998

アレッサンドロ・G・ジェレヴィーニ『ファザーランド』2005

ウーク・チャング『キムチ』岩津航訳2007

マルタン・パージュ『僕はどうやってバカになったか』大野朗子訳2003

ドミニク・ノゲーズ『人生を完全にダメにするための11のレッスン』高遠弘美訳、青土社(2005

『入澤康夫〈詩〉集成』上・下(1996*第39回毎日芸術賞受賞

キース・ヴィンセント+風間孝+河口和也『ゲイ・スタディーズ』1997

タイモン・スクリーチ『江戸の思考空間』村山和裕訳(1998

上野千鶴子『ナショナリズムとジェンダー』(1998

アルデン・T・ヴォーン+ヴァージニア・メーソン・ヴォーン『キャリバンの文化史』本橋哲也訳(1999

ジュディス・バトラー『ジェンダー・トラブル――フェミニズムとアイデンティティの攪乱』竹村和子訳1999

ジュディス・バトラー『アンティゴネーの主張――問い直される親族関係』竹村和子訳2002

ピエール・クロソウスキー『生きた貨幣』兼子正勝訳(2000

浅田彰『20世紀文化の臨界』2000

多田智満子『動物の宇宙誌』(2000

丸川哲史『台湾、ポストコロニアルの身体』2000

丸川哲史『帝国の亡霊――日本文学の精神地図』2004

末延芳晴荷風とニューヨーク』青土社2002

陣野俊史『フットボール都市論――スタジアムの文化闘争』(2002

四方田犬彦『アジア映画の大衆的想像力』(2003

東ゆみこ『クソマルの神話学』2003

末延芳晴『夏目金之助 ロンドンに狂せり』2004

平野嘉彦『マゾッホという思想』2004

永渕康之『バリ・宗教・国家――ヒンドゥーの制度化をたどる』2007

デイヴィッド・ライアン『監視社会』河村一郎訳、青土社(2002

叢書*西洋中世綺譚集成

ティルベリのゲルウァシウス『皇帝の閑暇』池上俊一訳1997

クードレット『メリュジーヌ物語――母と開拓者としてのメリュジーヌ』松村剛訳1996

ギラルドゥス・カンブレンシス『アイルランド地誌』有光秀行訳1996

シリーズ現代思想ガイドブック

B・アシュクロフト + P・アルワリア『エドワード・サイード』大橋洋一訳2005

S・モートン『ガヤトリ・チャクラヴォルティ・スピヴァク』本橋哲也訳2005

S・サリー『ジュディス・バトラー』竹村和子他訳2005

T・マイヤーズ『スラヴォイ・ジジェク』村山敏勝他訳2005

J・プロクター『スチュアート・ホール』小笠原博毅訳2006

C・コールブロック『ジル・ドゥルーズ』國分功一郎訳2006

RJ・レイン『ジャン・ボードリヤール』塚原史訳2006

G・アレン『ロラン・バルト』原宏之訳2006

T・クラーク『マルティン・ハイデガー』高田珠樹訳2006

S・ミルズ『ミシェル・フーコー』酒井隆史訳2006

L・スピンクス『フリードリヒ・ニーチェ』大貫敦子・三島憲一訳2006

N・ロイル『ジャック・デリダ』田崎英明訳2006

*書肆風の薔薇/水声社で手がけられた本

福田孝『源氏物語のディスクール』(1990

クラウディオ・マグリス『オーストリア文学とハプスブルク神話』鈴木隆雄・藤井忠・村山雅人訳(1990

アレホ・カルペンティエル『光の世紀』杉浦勉訳(1990

フアン・ルルフォ『燃える平原』杉山晃訳(1990

ウェイン・C・ブース『フィクションの修辞学』米本弘一他訳(1991

ジェラール・ジュネット『ミモロジック――言語的模倣論またはクラテュロスのもとへの旅』花輪光監訳(1991

ジェラール・ジュネット『フィギュールⅠ』花輪光訳(1991

安原顯『カルチャー・スクラップ』(1992

ジョルジュ・ペレック『人生 使用法』酒詰治男訳(1992