2010年5月29日土曜日

「東京新聞」多和田葉子さんの記事

「東京新聞」5月20日付の夕刊の「放射線」欄で、作家の多和田葉子さんが、編集者の津田新吾さんとブックフェア「本の島」にふれたコラムを寄稿しています。

津田さんは、多和田さんの著書

『容疑者の夜行列車』(青土社、2002、14回伊藤整文学賞・第39回谷崎潤一郎賞受賞)
『アメリカ——非道の大陸』(青土社、2006)

の編集を手がけています。最近、多和田さんは、地下室の改修にあわせて段ボールを整理した際に、昨年亡くなった津田さんの「懐かしい肉筆」を見つけたとのこと。

「手書きの字を見ると、その人のことをありありと思い出す。身近にその人が立っているような気がしてしまう。」

多和田さんらしい表現です。最後は、青山ブックセンター本店でのフェアに関して、「裏方である編集者の業績を読者に直接伝える、めずらしく貴重なイベントだと思う」と結んでいただきました。ぜひ、記事をごらんください。